読了

鶴見俊輔「回想の人ぴと」ちくま文庫

戦争の影は、21世紀に入って急速に「光」の中へ薄れていった。 それでも「影の定義を変えれば見える」。回想の人びと (ちくま文庫)作者: 鶴見俊輔出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (18件)…

養老孟司「まともな人」中公新書

ジジイの小言芸。同じネタを何度も繰り返すが、またそこに味がある。 故山本夏彦氏もそうだけど、この系譜の人たちは文章が読みやすい。 「文体」を感じる。まともな人 (中公新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/10メディア: 新書…

Bjarne Stroustrup「C++の設計と進化」

「C++ はコミュニティによって育てられた言語である」という言葉を再確認。 「工学とは妥協の芸術」等の名言がてんこ盛り。C++の設計と進化作者: Bjarne Stroustrup,ビョーンストラウストラップ,επιστημη,岩谷宏出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ…

ブライアン・ラムレイ「地を穿つ魔」

仮説: タイタス・クロウ・サーガ=(レンズマン+デビルマン)/2 (創元推理文庫)" title="地を穿つ魔 (創元推理文庫)">地を穿つ魔 (創元推理文庫)作者: ブライアン・ラムレイ,夏来健次出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/01/11メディア: 文庫購入: …

エドワード・サイード「ペンと剣」

p.195 より。 第一に「記憶」、第二に「懐疑」。 p.197 より。 知性は悲観的だが、意思は楽観的だ。(グラムシ) p.198 より。 状況は悪い。 ゆえにそれを知的に分析し、その状況を踏まえた上で、 状況を変えたいという願望や可能性を信じて前向きに新たな動…

ナンシー関「何はさておき」

初期のコラムがいい感じ。何はさておき (角川文庫)作者: ナンシー関出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (24件) を見る

二・二六事件―「昭和維新」の思想と行動  高橋正衛

二・二六事件―「昭和維新」の思想と行動 (中公新書)作者: 高橋正衛出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1994/02/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (13件) を見る ちなみに、読んだのは1965年に出た旧版。 新版も GET するか。

石堂清倫、他「十五年戦争と満鉄調査部」原書房:★★★★☆

ISBN:4562018267 3/9病床にて読了。 この本のおかげでますます満州事変から終戦までの満州および日本の動向の本を買いあさっている。

木田元「新人生論ノート」集英社新書:★★★★☆

ISBN:4087202801 あとがきに書いてあったが、ブックガイドとして優れた書。もちろん、お話も面白いし、読みよい。以上2冊、3/7病床にて読了。いずれも「読みやすさ」と「文体」および「語り口」について考えさせられた。

岡留安則「『噂の真相』25年戦記」集英社新書:★★★☆☆

ISBN:4087202755 良くも悪くも現実主義者の主張が見え隠れする内容。個人的にはどうも違和感あり。とはいえ、日本で珍しく"Grass-Roots Journalism" の本筋を貫いた人の記録として貴重。

酒見賢一「陋巷に在り (13)」新潮文庫:★★★★★

ISBN:4101281254 長かった。でも満足、満足。あとがきにもあったけれど、小説新潮の最長連載記録らしい。作者へご苦労様と言いたい。また再読もしたい。

小林信彦「唐獅子源氏物語」新潮文庫:★★★★★

ISBN:4101158118 一読大笑い。「唐獅子株式会社」もまた読みたくなりました。

小林信彦「超人探偵」新潮文庫:★★★☆☆

ISBN:410115807X こちらのほうがキャラクターがはっきりしていて読み易いです。しかし、結局のところ自分は「推理」小説が読みたいのではなく、小林氏のユーモアが読みたいのでしょう。

小林信彦「神野推理氏の華麗な冒険」新潮文庫:★★★★☆

ISBN:4101158029 個人的には「超人探偵」よりもこっちのテイストの方が好きです。

坪内祐三, 福田和也「暴論・これでいいのだ!」:★★★☆☆

isbn:4894715651 雑誌連載は面白いが、まとめて読むと今ひとつ。やっぱりライブ感が重要なものってあるんだなと。そうはいっても続きが出ればまた買います。なお、誤植が多いのはなんとかしてくれ。⇒id:SatoAtsushi:20050204#p1

マーク & ローラ スウェル「職業としてのソフトウェアアーキテクト」 ピアソン:★☆☆☆☆

ISBN:4894715651 本書については前提に納得がいかないので低評価。 要するに「ハードウエア」と「ソフトウエア」を同一視するという暗黙の前提が本書にはある。自分はその前提については同意できない。 なお、それを除けば至極まっとうな意見が述べられてい…

小林信彦「悪魔の下回り」新潮文庫:★★☆☆☆

ISBN:4101158088 「夢の砦」と同時期に雑誌連載されたとのこと。個人的には結構楽しめました。なお、贔屓の小林氏の作品ということで採点は辛めに。 ⇒id:SatoAtsushi:20050116#1105872222

エイリアンズ―論壇外知性体による「侵犯」的時評〈’03‐’04〉 (M2 (3))作者: 宮台真司,宮崎哲弥出版社/メーカー: インフォバーン発売日: 2004/10メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (22件) を見る最近は対談(ダイアローグ)がはやっている…