マーク & ローラ スウェル「職業としてのソフトウェアアーキテクト」 ピアソン:★☆☆☆☆

 本書については前提に納得がいかないので低評価。
 要するに「ハードウエア」と「ソフトウエア」を同一視するという暗黙の前提が本書にはある。自分はその前提については同意できない。
 なお、それを除けば至極まっとうな意見が述べられている。特に「ソフトウエア」構築において「設計」の軽視が今も昔も問題の根源であり、また「設計」の意味についての誤解と混乱がいまだに存在する、という論については全く同意する。
 よって、批判的な読書が可能な方にのみおすすめ。
 ところで、翻訳では原書のニュアンスが十分に伝わっていないので、できれば原書に当たるべし。
⇒原書:
Software Architect's Profession, The: An Introduction (Software Architecture Series)