「吉田茂」(2005, 岩波新書)

先日、このような本をよみました。「吉田茂」(2005, 岩波新書)
ISBN:4004309719
冷戦期という環境の中ダブルスタンダードたらざるを得ない中で、とにかく日本という国を生き残らせる努力と、結果的に冷戦後の現在に至る禍根について論じられており、いろいろと考えさせられました。

ところで、今朝、いつもはLinuxカーネル噺を楽しみにしている吉岡さんの日記にこんなことが書いてありました

先の大戦の責任をとる人は日本にはいないのか?http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051026-00000006-san-pol

実は、本日の IHT でこんな記事を読んでいたので余計に反応してしまいました。

After more than 40 years of searching, an international manhunt for Aribert Heim, a doctor from the German concentration camps and one of the most-wanted Nazi war criminals, has zeroed in on a stretch of Spain's Mediterranean coast, according to Spanish police officials.

この記事では、スペインは戦後旧ナチ戦犯の潜伏先として有名だったこと、旧政権は全く協力的でなかったこと、昨年の総選挙で政権が変わり状況が変化して今回の逮捕につながったことが述べられています。

冷戦体制が20世紀末に崩れて21世紀となり、EUの発足、中国の経済的政治的な台頭などなど、いろいろ大きな枠組みの変化が顕在化している昨今、各国はまじめにこの変化に取り組んでいるように見えます。

一方、日本だけ(米国も?)はピントのはずれたことをいろいろとやっているように見えます。これってなんか裏にちゃんとした戦略があってやっている、、、はずがないか。